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2014年12月1日月曜日

もう12月!!

今日は、朝から大雨。昼からは、風も強まり、いよいよ冬の到来を感じます。

さらに、明後日からは気温もグッと下がり、週末にかけて雪も降る様ですね。


12月を迎え、我がmashimashiも師走の雰囲気出て来ました。


明日は、ようやくシュトーレンの仕込みに入ります。

昨今のバター不足問題も何とかクリアし、例年より若干数を絞る事になりますが、水曜日から販売出来るよう、現在頑張り中!


今年も後1ヶ月。健康に気をつけ、無事年末を迎えられたらと思っています。



さて、毎度おなじみ飾りレコの紹介です。

今回は、9月中旬から11月下旬までの5枚です。


67年米と69年独。



















いかにも秋らしい(と思ってる)印象的なジャケットのロック名盤2枚!

左、ペットサウンズ/ビーチボーイズ

右、モンスター・ムービー/カン。

ペットサウンズは、ミュージシャンの誰もが夢見る、一分の隙もない完成度を誇る名盤中の名盤。

全てのサウンドプロダクトを担っている長男、ブライアン・ウィルソンの才能の全てが音楽で表現されている唯一無二の音世界。

カワイイジャケット写真からは想像出来ない緻密に構築された音楽は、堅苦しい印象を通り越して神様に一番近い場所まで連れて行ってくれます。

「神のみぞ知る」、「キャロライン・ノー」ほか、全曲名曲。

レコードには、モノーラル盤、ステレオ盤の他に、デュオフォニックと呼ばれる疑似ステレオ盤が存在します。

三種三様の音像ですので、それぞれで違った楽しみ方が出来るのも、このレコードの素晴らしいところです。


一方、ドイツのクラウトロックバンド、カンのファースとアルバムは、計算外のハプニングを取り込んだフリーキーな音像が魅力の一枚。

当初、レコード会社の理解を得られず、ジャケットなしで自主制作で500枚だけリリースされ、後にその重要性が認識され、このロボットの絵のジャケットでメジャーから再発売されました。

もちろんオリジナル盤は、全世界のレコードコレクターの夢です。

偶然の音の共時性を記録するという、後のヒップホップやハウスミュージックのアイデアとなるような実験的な音楽。

あまりに自由度が高いが故に、ボーカリストのマイケル・ムーニーは気をオカシクしてその後グループを去る事になったと言います。

真剣に聞くには少し覚悟がいると思いますが、刺激を求めている人はぜひ。



71年メキシコ録音盤。



















これも、秋の夜長に編み物したり、本を読んだりするときに最適な一枚。

ブラジル音楽の至宝、ジョアン・ジルベルトの5枚目、『メキシコにて』。

これも、オリジナルのメキシコ・オルフェオン盤は極端に数が少なく、見つけるのは至難の技です。

僕は、一人で演奏された音楽が大好きで、このレコードはその中でもトップクラスの素晴らしさです。

ポロロンとゆったり奏でられるヴィオランの音色と、ちょっと鼻にかかったジョアンの声のマッチングが最良の形で記録されています。

特にB面が素晴らしく、こんな感じは他では決して味わえません。

日本でもCDは販売されていますが、ノイズの多いブラジルのアナログ盤の方がより良く体験出来ると思いますよ。



青と赤の肖像。



















最後、深まる秋にぴったりな女性SSW(シンガーソングライター)の代表的名盤を。

左、ブルー/ジョニ・ミッチェル

右、テイク・ア・ピクチャー/マーゴ・ガーヤン


カナダの国民的歌手で、世界的にも有名な女性SSWの元祖、ジョニ・ミッチェルの71年の代表作。

全ての女性アーティストに勇気を与え続けた、まさにアーティスツ・アーティスト。

孤独、愛、希望、勇気、絶望。全ての感情を包み込み、普遍的なメロディを紡ぎはき出す。

まるで、内蔵の内側を覗いているような赤裸裸な表現に、心動かされます。

聞くなら、絶対この季節に。お勧めします。


そして、外の冬景色を何かを待ちわびながら見ている女性が印象的なガーヤンの唯一のアルバムです。

ビーチボーイズのブライアンに作曲を教わったとかで、主に曲を作り、他のアーティストに曲を提供していた彼女が、自作曲を自ら歌ったという企画盤。

名曲「サンデーモーニング」、「ラブソング」収録。

フレンチロリータばりの、消え入りそうなボーカルが白眉です。

サンタを待ちながら、一人静かに夜空を見上げながら聞いてみてはいかがでしょうか。




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