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2015年9月15日火曜日

今年の十五夜は?

9月に入って、いっきに秋が深まってきましたね。

朝晩も、凄く冷え込み、早朝の通勤も辛い季節となってきました。


ところで、十五夜っていつなんだっけ?とふと思いつき、調べてみたら9月15日のことじゃないんですね。

旧暦の8月15日、現在の9月15日頃に見られる満月の夜のことらしくて、今年は9月27日だそうです。

今年は涼しく、それも日曜日なので、みなさんゆっくりとお月見出来るのではないでしょうか?


ということで、毎度おなじみ飾りレコも『月のある風景』のものを探してまいりましたよ。

それから遡って、7月から8月の暑い夏の思い出とともにちょっとだけ紹介させていただきます。


ワイハから砂漠へ。



















右、バリーマン/SURVIVOR ('75、アメリカ)

左、Jim Jiminee/Welcome To Hawaii('87、イギリス)

前者は、ブリルビルディングサウンドを代表する作曲者バリーマンが、70年代に入り、シンガーソングライターがもてはやされていた頃に出した、自作自演盤。

ジャケットの絵の通り、静寂が支配する月夜の砂漠で、愛するもの(犬?)に語りかけるように歌う良質な小品が並べられた、特別な一枚です。

この季節に、是非そばにおいておきたいレコードのひとつです。


後者、英ネオアコ名盤の中でも特に人気の高い一枚。

活動中には、アルバム1枚とシングル数枚しか残さなかったため、今でも伝説として語り継がれるグループの、その唯一のアルバムがこれ。

夏の終わりを思わせるビーチで、場違いなスーツを着て、首にレイをかけた姿のメンバーが微笑ましい、印象的なジャケットです。

そのジャケの通り、サウンドの方はひねくれ度合いが強く、一度聞いたらなかなか忘れられなくなり、中毒になるもの多数。(名曲「Town and Country Blues」収録。)

日本版の再発アナログが比較的入手しやすいので、ぜひレコードで聞いてみて欲しいです。


さわやかに、夏!


















右、Longshot For Your Love/ペイルファウンテンズ(’98、ドイツ)

左、PASSARINHO URBANO/ジョイス(’77、イタリア)


前者、これもイギリスのネオアコグループの最良質バンドPFが80年代に残した素晴らしいシングルを全てコンパイルした絶対的内容の一枚。

ドイツで編集されたのがまたいい。ジャケットの写真の様に、清涼感溢れるサウンドと、マイケルヘッドの作曲能力が十二分に発揮された素晴らしいメロディが味わえる、ネオアコの金字塔的な内容になっています。

今年は、夏休みにこれを聞きながら冷たいソーメンを食べて、2倍涼しさを感じました!


後者、夏にぴったりなコカコーラジャケで有名な、ジョイスのアルバム。

ブラジル人であるのに、なぜかイタリアからリリースされている珍盤でもあります。

実は、イタリアの教育現場で世界の音楽を紹介するために選ばれたもので、当初は一般には発売されず、学校や図書館に置かれていたものだそうです。

このテのレコードを、ライブラリーレコードといい、珍しい音源が多いため、世界中のDJ達から注目を集めているそうです。

このアルバムのあと、彼女の代表作と言われる『フェミニーナ』がリリースされるのですが、このコーラのレコードは、まだ初期の初々しさが残った青春の音楽が刻まれている様に感じます。

スキャットまじりの早いサンバで、真夏を感じられるすばらしいものです。

来年の夏用に、今から準備するのも悪くないと思いますよ。


ではまた。




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