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2013年12月19日木曜日

雪降る夜に。

寒さが厳しいこの季節。

あったかいココアなど飲みながら、いい音楽を聴いて心も身体も温まりましょう。

今月の飾りレコはこちら。


年の瀬を感じさせるチョイス!




















先日も紹介した、ジョン・レノンのラストアルバム『ダブル・ファンタジー』と、ジャケット写真がクリスマスムード満点のアレサ・フランクリン『Young,Gifted and Black』です。

どちらも、この季節にはぴったりの聖なる音楽。


前者は、当時40歳となったジョンが、5年間の主夫生活を終え、ビートルズの呪縛から解き放たれ、いちミュージシャンとしての新たな一歩を踏み出した事を世界に披露した、感動的な名盤です。

しかし、発表の1週間後、狂信的なファンにより起された悲劇により、事実上のラストアルバムになってしまった事は、周知の通りです。

アルバムの構成は、奥さんのオノ・ヨーコさんと、自作曲を交互に歌い合うという、タイトル通りの競演作になっています。

名曲「スターティング・オーバー」、「ビューティフル・ボーイ」をはじめ、まるで新人歌手のデビュー作の様に、初々しさに満ちあふれています。
                   
たらればを言えば、切りがないのですが、今、ジョンが存命ならばどんな歌を聴かせてくれただろうと思います。

この時のセッションのアウトテイク集『ミルク アンド ハニー』も合わせて聞いてみて欲しいです。「Glow old with me」を聞けば、この頃のジョンの気持ちが痛いほどに分かるはずです。


後者、レディ・ソウル、アレサの72年の意欲作『Young,Gifted and Black』は、所謂ゴスペルミュージックをポピュラーミュージックの領域に取り込んだ、アレサならではの解釈が聞き物です。

選曲も、ニーナ・シモン作のタイトルトラックや、ビートルズ、エルトン・ジョンなどの英国勢の曲、バカラック作品やオーティスの代表曲など幅広い範囲からのものとなっていますが、全てゴスペル的手法によって調理された一級のソウルミュージックに仕上がっています。

彼女が歌えば、全てがソウルフル。生まれながらにしてのソウルシンガーとしての実力を堪能出来るはずです。

静かな夜、星空でも眺めながら気の置ける人と一緒に聞くとまた格別です。

もちろん、ひとりぼっちの夜にも。


来年も、このコーナーを続けていければと思います。

まだまだ、いい音楽は沢山ありますので、お楽しみに。


黒門からの夕景。



















和英