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2013年12月22日日曜日

クリスマスと言えば、

みんなでわいわい楽しむのもいいですが、夜の静寂を感じながら読書などいかがでしょうか?

たまには本の紹介を。


どちらも貴重な初版です。




















クリスマスから年末年始の頃と言えば、この物語をいつも思い出します。

J・D・サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」。

高校生ホールデン・コールフィールドの学校を辞めることになった日からの数日間を淡々と描いた青春小説の金字塔です。

内容については、僕が語る事も無いくらい語り尽くされていると思いますが、読み手の年齢や生活環境によっても捉え方が変わってくるので、なんど読み返しても新たな発見があるという、不思議なお話です。

有名な野崎訳の他、最近の村上春樹訳もありますが、今夏、ブックカフェあうん堂で手に入れた国内初版は、橋本福夫さんというかたの訳でした。

タイトルも「危険な年齢」、作者名もJ・D・サリンガーとなっています。

海外の小説は訳者によっても作品の質が変わってくるので、それぞれを楽しむ事が出来ますので、いろいろ揃えてみてはいかがでしょうか?



もう一つ、お正月と言えば、「ダーリン・ミシン」。

RCサクセションの忌野清志郎の第一詩集『エリーゼのために』です。

高校生のころに歌を作り始め、29歳でブレイクした頃までに書きためた歌の歌詞を綴ったもので、キヨシローの青春の結晶の様な作品です。

歌を実際に聴かなくても、メロディが立ち上ってくるような、厳選された言葉の数々。

彼の異端な才能を思い知らされること間違いなし。

読む人にとって、かけがえの無いものになるだろう言葉が、必ず見つかるはずです。

詩集といえば、わりと退屈な感じが続くものですが、これは特別。少しの空いた時間でも読み進める事が出来るので、手に取ってみてはいかがでしょうか?



今年も残すところあと10日。

2013年を振り返り、来年の希望など考えながらゆっくり過ごしたいです。



和英