『はらぺこあおむし』で有名なエリックカールさん。
年齢的な問題か、申し訳ないのですが、ほとんど馴染みがありませんでした。
私たちの時代の絵本といえば「ちびくろサンボ」とか「三びきのやぎとガラガラどん」などが思い出深いです。
なので、『プレッツェルのはじまり』のことももちろん知りませんでしたが、何かのご縁ということで、購入してみました。
パンにまつわる寓話は、ヨーロッパではたくさん伝わっているみたいで、このお話も以前どこかで聞いたことがありました。
日本でも、お米に所縁ある昔話が多いので、世界中どこでも同じなのでしょう。
さて、お話の内容もさることながら、カールさんの作品の真骨頂はその色彩感覚にあります。
一度ご覧になれば、どの絵を見ても彼のものだとわかる特徴的な色のグラデーション。
直線をつなぎ合わせて丸みを表現した独特な描写。
全てが「こうでなくては」という意思が伝わってきます。
パンもすごく美味しそうに表現されています。
もう子供のような純粋な眼差しでこんな絵本を読むことはできませんがが
、気持ちだけはその頃と同じようにありたいものです。
和英